「うまく文章が書けない」とお悩みの方、
実は、接続詞を有効に使うと効果的なんです。
接続詞は地味な品詞ですが、使い方で文章の質が大きく変わります。
使い方を誤ると意味不明の文章になってしまう重要な言葉です。
そこで、この記事では接続詞の種類と使い方について解説します。
目次
まずは接続詞の種類と役割を把握
効果的に接続詞を使うには、種類と役割を把握しておく必要があります。
大きく分けると、次の6つの種類がありますので解説します。
順接
前が原因、後ろに結果が続きます。
だから、それで、ゆえに、そこで、したがって、すると、よって など
例文:今日は雨予報だ。だから、傘を持っていこう。
逆接
前の内容と、反対になる内容が後ろにきます。
が、だか、しかし、けれども、けれど、だけど、ところが、とはいえ、それでも など
例文:朝から雨が降っている。しかし、昼から晴れるようだ。
並列・添加
並列:前の内容に並ぶ内容を付け加えます。
添加:前の内容に他の内容を付け加えます。
そして、また、なお、それから、しかも、そのうえ、さらに、かつ、および など
例文:
並列 彼は営業マンであり、また、ライターでもある。
添加 彼は朝食をつくった。そのうえ、掃除もした。
補足・理由説明
後ろが前の内容の補足・説明になります。
つまり、なぜなら、すなわち、たとえば、ただし、ちなみに、つまり、要するに など
例文:彼は今日は機嫌がいい。なぜなら、今日は給料日だ。
対比・選択
前と後ろ、どちらかを選ばせる文になります。
それとも、または、もしくは、そのかわり、ないしは、いっぽう、あるいは など
例文:お昼はラーメンにしますか?それとも、お寿司にしますか?
転換
後ろに、話題が変わる文章が続きます。
ところで、さて、では、ときに、次に、では、それでは、それはさておき、そういえば など
例文:一日いい天気でした。ところで、今日の講座はどうでしたか。
ゆえに、接続詞は重要
接続詞は文と文をつなぐ重要な役割を担っています。
ここまで解説してきたように、接続詞には役割があるので、うまく使うと読者は後の文の展開が予測できます。
さらに、文章を書く時に、なれない人にとっては接続詞が道しるべになります。
接続詞を意識して文章を書いてみましょう。
できるだけ省略
接続詞を有効に活用しようと解説してきましたが、実は、接続詞は省けることが多いんです。
文章をチェックするときに、省いても意味のとおる接続詞を省略するとスッキリします。
悪文:今日は午前中、講習会です。そして、午後は懇親会が開催されます。
しかし、私は懇親会には出席できません。
文章としては全く問題ないのですが、接続詞が2つ入ることで少しくどい感じがします。
そこで「そして」を省略するとスッキリします。
良文:今日は午前中、講習会です。午後は懇親会が開催されます。
しかし、私は懇親会には出席できません。
逆説の接続詞は残す
先の例文で「そして」ではなく、「しかし」を省略した場合、文章として違和感ができます。
悪文:今日は午前中、講習会です。そして、午後は懇親会が開催されます。
私は懇親会には出席できません。
意味が伝わりにくいですよね。
したがって、逆接の接続詞は残しておきましょう。
接続助詞を使う
補足の説明になりますが、接続詞と似た役割をする「接続助詞」があります。
接続詞は自立語ですが、接続助詞は言葉単体では使えません。
例文:今日は雨なのに、傘を忘れた。
今日は晴れたので、公園に行く。
そこで、先ほどの講習会の例文で接続助詞を使うと、さらにスッキリします。
例文:今日は午前中、講習会です。午後は懇親会が開催されますが、私は出席できません。
ただし、多用すると一文が長くなり、分かりずらい文になります。
そういった場合は、文を区切って接続詞を使いましょう。
まとめ
接続詞の種類と使い方について
を解説しました。
要するに、接続詞は文の組み立てで重要な役割を果たしています。
しかし、使いすぎるとしつこい文章になってしまうので、省いても意味が通る場合は省略しましょう。
接続詞以外にも、文章がうまくないのには原因があります。
下記の記事で、魅力的な記事を書くコツについて解説していますので参考にしてください。
順接、逆接、並列・添加、補足・理由説明、対比・選択、転換の6種類ある。
うまく使うと読者は後の文の展開が予測できる。
なれない人にとっては接続詞が道しるべになる。
省いても意味のとおる接続詞を省略する。
ただし、逆説の接続詞は残す。
接続詞と似た役割をする「接続助詞」がある。