FP3級、実技試験はおそれるな!3種類のどれを選ぶ?


これからFP3級試験を受ける方が「実技試験」と聞くと腰が引けるかもしれません。
ですが、実際受けてみた印象を話すと実技試験の方が簡単でした。

正確に言うと、対策がしやすかったです。
今回はFP3級の試験内容と対策を、実技試験を中心に解説します。

FP3級、試験内容は

FP3級の試験は、学科と実技に分かれていて両方とも6割以上の正解が必要です。
片方合格の場合は、もう片方を再度受ける必要があります。

なので両方とも一発で合格したいところです。

そして、ご存じかもですが『日本FP協会』と『きんざい』の2団体で試験が実施されていて、一部試験内容が違います。

学科は両団体とも共通の試験で60問のマークシートで2択問題です。

■ FP3級:学科試験の概要

実施機関 試験時間 問題数 回答形式 満点
日本FP協会・きんざい 120分 60問 マークシート 60点
36点以上合格

実技試験は「日本FP協会」と「きんざい」では内容が違う

実技試験は日本FP協会ときんざいで少し内容が違います。
日本FP協会は問題数20問3択で、100点満点中60点以上で合格です。

きんざいは5題とありますが、各題3問の15問3択で、50点満点中30点以上で合格。

■ FP3級:実技試験の概要

実施機関 試験時間 問題数 回答形式 満点
日本FP協会 60分 20問 マークシート 100点
60点以上合格
きんざい 60分 5題 マークシート 50点
30点以上合格

受験にかかる費用は同じで、学科3,000円、実技3,000円、両方で6,000円です。

■ FP3級 受験料

試験種類 受験手数料
(非課税)
学科と実技 6,000円
学科 3,000円
実技 3,000円

日本FP協会:試験要綱 https://www.jafp.or.jp/exam/

きんざい:試験要綱 https://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/3kyu/index.html

先に説明しましたが、実技試験は『日本FP協会』と『きんざい』では内容が異なります。
日本P協会は資産設計提案業務1種類ですが、きんざいは個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務のうちから選択します。

  日本FP協会 きんざい
(2種類から選択)
試験内容 資産設計提案業務 個人資産相談業務
保険顧客資産相談業務

実技試験の観点からみると3種類の選択ができるので迷うところですが、結論から言うと、あまり迷う必要ないです。

「きんざい」は2種類から選択する

各団体のHPの試験範囲の説明を見ると、日本FP協会の資産設計提案業務ときんざいの個人資産相談業務はあまり違いがないです。

きんざいの保険顧客資産相談業務の方は、きんざいのHPの試験範囲の説明でも個人資産相談業務の「個人顧客の問題点の把握」という部分が「保険顧客の問題点の把握」に置き換えられています。
保険関連の問題が少し専門的なので、保険会社や金融機関でお勤めの方以外は、あえて選ぶ必要はないでしょう。

日本FP協会:資産設計提案業務
  • 関連業法との関係及び職務上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
  • ファイナンシャル・プランニングのプロセス
  • 顧客のファイナンス状況の分析と評価

    引用:日本FP協会HPより
個人資産相談業務
  • 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
  • 個人顧客の問題点の把握
  • 問題の解決策の検討・分析

    引用:きんざいHPより
保険顧客資産相談業務
  • 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
  • 保険顧客の問題点の把握
  • 問題の解決策の検討・分析

    引用:きんざいHPより

日本FP協会・きんざい、どちらを選択すべきか

では『日本FP協会』と『きんざい』どちらを選ぶかですが、一応この2021年1月の合格率を見てみます。

引用:日本FP協会HPより
引用:きんざいHPより

きんざいの「個人資産相談業務」の方が58.63%と日本FP協会「資産設計提案業務」の86.53%より低いのですが、全く同じ内容の学科の方でもきんざいが63.75%と日本FP協会の87.92%より低いので受験生のレベルの違いもあると思われます。

なので、結論どちらでも好きな方を選びましょう。
ちなみに私は、問題数が多いと一つのミスが薄まるということと、なんとなくイメージで日本FP協会を選びました。

ポイントは、保険会社や金融関係以外の人は、「きんざい」の保険顧客資産相談業務は選ばない方が勉強しやすいということです。

実技試験の対策は?

実技試験対策は、とにかくまず学科対策です。
学科をしっかり全項目学べば、実技試験は問題慣れだけです。

なので、学科と実技を別々に考えることはないです。
ただ実技は問題の出し方が実践的な形になるのと、3択になるということです。
学科以上に実際にたくさんの問題を解くことに集中することです。

問題を客観的にみると学科の知識で問題なく解けますので、冷静に対応できれば問題ないです。

試験対策はこちらも参考にしてください。↓

まとめ

実技試験は『日本FP協会』と『きんざい』で試験内容が違うので迷いがちですが、きんざいの保険顧客資産相談業務祖選択しなければ大差ないです。
実技試験といえども、FP3級の場合は3択問題ですのでビビる必要はないです。

実技試験は、とにかく実際にたくさんの問題をこなしてなれるだけ
学科の知識だけで十分対応できる