究極のミニマリスト「ナマケモノ」から生き方を学ぶ


自然界から学ぶことは本当に多いです。
動物の「ナマケモノ」ってご存じですか?

木につかまってだらだら生きているイメージの動物。
実は彼らは究極の「エコ」&「効率的」な生き方をしているんです。
そんな彼らの生態を学んで、私たちの生活スタイルの参考にしましょうって話をします。

ナマケモノは究極のミニマリスト

まずは、間抜けに見えるナマケモノの何が凄いのか
ポイントは3つ

  • 動きを最小限にしてエネルギー消費を抑える
  • 敵の少ない木の上で生活する
  • 蛾と共生する

動きを最小限にしてエネルギー消費を抑える

ナマケモノは木につかまり、ほとんど動きません。
フックのような長い爪で木につかまりながら寝ることができます。
なので、木から降りてくるのは週一ほどの排泄時くらいだそうです。

食物の消化は腸内細菌に頼っているので、1か月近くかかる。
さらに、汗をかいたり、筋肉を震わせたりして体温調整できません。
そこまでしてエネルギー消費を抑えているんです。

結果的に最小限の食糧、しかも木の葉のような栄養素の少ないもので生活できます。

敵の少ない木の上で生活する

生涯のほとんどを木の上で生活するナマケモノですが
これはジャガーなどの地上の天敵から身を守るための対策でもあります。
また、上空からの天敵「オウギワシ」からはほとんど動かないことで身を潜めています。

木の上で動かないことは、エネルギー消費を抑えるとともに身を守るためにも合理的なんです。

蛾と共生する

そんなナマケモノが週一回ほどわざわざ排泄の時は地上付近まで降りてきます。
これはリスクのあることで、実際排泄の時に襲われるケースが多いようです。

そこまでリスクを負って降りてくるのには理由があります。

ナマケモノの体毛には藻が生えていてそれをも自身の食料にしているんです。
自身の体が「畑」本当に合理的ですね。

で、ナマケモノの体毛の中には蛾が住んでいます。
ナマケモノの糞に卵を産み付け、成虫になるとナマケモノの体毛の中に住み着くのです。
その蛾が窒素を運んでいて藻が生えやすくなってんです。

この共生を維持するために、リスクをおって地上付近まで下りてきて排泄すると言われています。

「何をしないか」そして共助

ここまでナマケモノの生態を見てきましたが、合理的で究極の「エコ」&「効率的」ですよね。
これは私たちの生活にも下記のように当てはめることが出来ます。

  • 「何をしないか」「何を持たないか」
  • ライバルの少ないところで勝負する
  • それぞれの得意分野で協力し合う

「何をしないか」「何を持たないか」

どうしても「あれをしよう」「これもしよう」とか「あれがあると便利」「これもあるといいね」
とプラスしていく方向で考えがちです。

でも結局何も身につかなかったり、部屋がモノであふれかえったりしてしまいます。
ナマケモノの生態から、削る(マイナスする)ことの重要性を学べます。

・収入を増やすことを考える前に、支出を減らすことで資産を増やす。
・便利なモノを買いそろえるよりもモノを減らすことで、機能的な部屋にする。

いくらでも削ることでプラスになることはあります。

ライバルの少ないところで勝負する

注目される「おいしい!」ことに目が向きます。
でも、そこはライバルが多い。

ナマケモノは、あえて敵の少ない木の上で栄養素の少ないので誰も目を向けない葉っぱを食べて生きる道を選びました。
しかもそれはナマケモノにしかできない生き方。

何でも一番を目指すのではなく、ライバルが少ないところで自分を生かせる道を極める生き方のほうが素敵じゃないですか。

それぞれの得意分野で協力し合う

人が自分一人でできることって限られています。
当然一人で生きていくこともできません。

ナマケモノが蛾との共生でお互いに大きなメリットを得ているように、周りとの協力関係は必要です。
仲間をいっぱい増やそうということではなく、信頼できる仲間と意見交換したり相談したり、協力し合ったりすることです。
だれにでも得意なことや強みはあります、お互い補い合えるといいですね。
それは、夫婦でもビジネスでも友達同士でも言えます。

まとめ

ナマケモノの生態を紹介し、そこから学べるものとして

  • 「何をしないか」「何を持たないか」
    何かをプラスすることを考える前に、削ることでプラスになることがある
  • ライバルの少ないところで勝負する
    何でも一番を目指すのではなく、ライバルの少ないところで自分を生かせる道を究める
  • それぞれの得意分野で協力し合う
    信頼できる仲間と意見交換したり、相談したり、お互いの強みで協力し合う

を解説しました。
自然界で生き残ってきた動物たちは、自分たちだけの強みを生かしています。
私たちも自分の特徴、強み、弱みを理解すると自分を生かす生き方が発見できるでしょう。