片付け、どっちが正解?「場所別」vs「モノ別」



「さあ、片付けよう」
と気合を入れたはいいが、どこから手を付けたらいいのやら。

そこで、よく言われる「場所別」「モノ別」か、どちらがいんだろう?
モノ別がいいと推奨せれる専門家の方が多いようですが、
それぞれ、一長一短あります。

ということで、今回は 「場所別」「モノ別」 それぞれの整理の特徴について解説します。
今から、片付けようって方は参考にしてください。

モノ別片付けは、家全体のムダをなくす

「ときめき」で有名な近藤麻理恵さんも提唱しているモノ別整理。
整理収納アドバイザーもこちらをオススメする方が多いのかと思います。

家全体で考えることが出来る

モノ別片づけは、例えば文具なら家中の文具を全部集めて整理します。
ですから、同じ定規が家中に何本もあるなんて問題を解決できるのです。

そして、家をトータルで見つめ直すことが出来るのもメリット。

根本的な対策が打ちやすい

もう一つのメリットは、モノ一つひとつと向き合うので、モノに対する根本的な考え方を見直すことが出来ます。

人によって、服に対する思い入れと、食器に対する思い入れは違うでしょう。
それぞれ別々に、考えられることはいいことです。

これらがモノ別整理が推奨される理由となります。
が、もちろんメリットばかりではありません。

モノ別整理のデメリットは

モノ別に整理するには、家のあちこちから引っ張り出してこないといけないので、結構大掛かりになります。

片付けなれていない人が、いきなり始めるには少しハードルが高くなるのがネック。
また、スキマ時間で少しづつ片付けるのにも向いていないですね。

場所別片付けは、目的の場所を機能的にする

もう一方の場所別片づけ、こちらはわかりやすいですよね。
「キッチンが散らかってるな」
「明日お客さんが来るからリビングを片付けよう」


目的に応じて各場所を片付ける。
もっと小さく、この収納ケースを片付ける。
など、優柔不断に片付ける(笑)ことが出来ます。

小さなところから簡単に始められる

もう言っちゃいましたが、場所別整理は小さなスペースから始めることが出来ます。
この引き出しの中から整理しようとか、このスペースだけしようなど。

徐々に整理に慣れたり、習慣付けしたりするのに向いています。

目的の場所を機能的にする

さらに目的の場所、例えば子供部屋を勉強したり、友達を呼んだりするのに適した部屋にしよう。
とか、それぞれの場所の目的を考えた整理がしやすいです。

場所には、機能別に3つのゾーンがあります。

  • 公的生活ゾーン
    食事、団らん、接客など
  • 私的生活ゾーン
    睡眠、着替え、勉強、読書など
  • 家事的生活ゾーン
    炊事、洗濯、掃除など

自分の家を考えてみてください。
各部屋・場所が、これら3つをきれいに分けることが難しいと思います。

ゾーンがきれいに分かれていると、理想的な収納ができるので、場所別整理は3つのゾーンを意識した整理が考えやすいというメリットもあるんです。

ゾーニングについては、こちらの記事も参考にしてください。

場所別整理のデメリットは?

デメリットは、モノ別整理と裏返しです。
家全体のモノを考えないので、同じモノが他の場所にも隠れていたなんてことがありえます。

また、服であったり食器であったり、モノ自体に対するこだわりを断つという意味では、モノ別整理の方が強いですね。

結局、どっちにする?

で、結局どっちがいいんだ?
ということですが、人それぞれです。

なんか、答えになっていないですね。

要するに、その人の状況によるということです。
で、結論を言うと、

何のために整理をするんですか?
ってことが一番重要です。

片付けや整理は「目的」「ゴール」がはっきり設定されていないと進まないということです。
明日、大事なお客さんが来るのでとりあえずリビングだけきれいにつくろおう。
というのなら、大掛かりな整理整頓は必要ありません。

もし、徐々に家全体を楽して片付けるような仕組みを作りたいというのであれば、
家のメインのクローゼット、ここを整理することがおススメです。

なぜか? これは個人的見解なんですが、また次の機会にお話しします。

まとめ

整理は「モノ別」「場所別」ドットがいいのかについて

  • モノ別整理は、家全体のムダをなくす
    ただし、結構大掛かりな作業になるので、手軽にはできない
  • 場所別整理は、目的の場所を機能的にする
    ただし、それぞれのモノに対するこだわりを断ち切るにはモノ別整理の方が向いている
  • 結局、どっちにする?
    何のために整理をするか「目的」と「ゴール」の設定が大事

の3点を解説しました。

要は、何のために整理するのかという目的と、どこまでというゴールを設定することで、「モノ別」か「場所別」かの判断は変わるということです。

では、また