「あんなに高かったのに」
「生命保険を長年かけてきたのに」
という思いが強くて、実際はメリットより負担の方が大きくなっているのにやめられない捨てられない。
何かしら、このような経験あるんじゃないでしょうか?
こういった積み重ねてきた取り返せないコストに縛られるのが「サンクコスト効果」
サンクコストに縛られると正しい判断ができません。
そこで、この記事ではサンクコスト効果対策3選を解説します。
目次
過去にこだわるサンクコスト効果とは
冒頭で話したような、取り返すことのできない費用や時間をサンクコストと言います。
サンクコスト効果で判断を誤るのは、人は何かを得るプラスよりも失うマイナスを避けたいという気持ちの方が強く働くからです。
過去執着タイプと未来不安タイプ
私たちが適切な判断ができなくなるのには、2パターンあります。
一つ目は、今までこんなに…、あんなに高かったのに…、せっかくもらったんだから、のように過去執着タイプ
二つ目は、いつか必要になるかもしれない、もしもの時になかったら困るというように未来不安タイプ
サンクコストは一つ目の過去執着タイプですね。
仕事、保険、モノ
例えば長年続けている仕事、将来性のあるやりたい仕事があったとしても、今まで築いた人脈や経験が無駄になるのではないかと辞められない。
若い時に入った生命保険、ライフステージが変わって必要な保険が変わっているのに今まで積み立ててきたのにもったいないと変更できない。
高価なモノ、使っていなくても、あんなに高かったのに捨てるのはもったいないと捨てられない。
などサンクコスト効果のよくあるパターンです。
サンクコスト効果を利用されている
このサンクコスト効果は、商売でも利用されています。
例えば無料クーポン、せっかくもらったから買い物に行ってみようという「せっかく」というサンクコスト効果を利用しています。
また年会費、年会費払っているんだから利用しないと「損」という心理を突いているんですね。
このように私たちの生活の中で、サンクコスト効果を利用したビジネスモデルはたくさんあります。
サンクコスト効果対策3選
では、サンクコスト効果を断ち切るにはどうすればよいか。
- 現状をリセットして考える
- 得れるはずだった利益を考える
- 自分軸をつくる
現状をリセットして考える
現状をなかったものとしてゼロから考える。
例えば、もしそのモノがなかったら、今改めて買いますか?
そのように考えると、モノの見え方が違ってきたら不要です。
今までかけてきたお金や時間を一度忘れて、これから先のことを考えましょう。
得れるはずだった利益を考える
そのコト以外を選択すれば、もっと利益がないだろうかと考える。
例えば生命保険、現状で備えないといけないリスクより、毎月の保険料支払いの負担が多くないかを判断基準にします。
その差額を貯蓄や投資にまわした方がよい場合も多いです。
自分軸をつくる
生き方、生活スタイルで自分の根本的な基準をつくる。
自分を棚卸しして、客観的に強み、弱み、やりたいこと、理想生活を分析し、方向性を決める。
そうすることで、過去や周りの環境に振り回されない軸ができます。
まとめ
取り返せないコスト「サンクコスト」について
- サンクコスト効果
過去のコストに執着して適切な判断ができない - 商売で利用されるサンクコスト効果
無料クーポンや年会費、せっかくだから利用しようという心理 - サンクコスト効果対策3選
現状をリセットして考える
得れるはずだった利益を考える
自分軸をつくる
を解説しました。
過去に対する執着や未来の不安を考えるより、今日から先のことをプラスにするには今何をすべきかを考える習慣が大事です。