「忙しくて時間がない」
「自分だけの自由な時間がほしい」
こんな悩みの解決策として、これまでスキマ時間の活用法を提案してきました。
けれども、最近『「時間の使い方」を科学する』という本を読んで、こういうアプローチもあるのかと…
結論から言うと、同じ1時間でも体感時間や処理できる作業量は違う。
そこで、今回はスキマ時間ではなく時間そのものの有効活用術について、自身の体験と合わせて考えます。
目次
時計の時間と体感時間は違う
仲間との楽しい団らんの時間はあっという間に過ぎる。
逆に、車で渋滞にはまっている時間はなかなか進まない。
そんな経験ありませんか?
実際の時間と体感時間は違いますよね。
体感時間に影響を与える主な要因は
- 時間内に体験した出来事の数
- 時間を気にして時計を見る回数
- 視覚や聴覚の影響
- 恐怖心(感情)
- 身体の代謝
時間内に体験した出来事の数
時間内に体験した出来事の数が多いほど、時間が長く感じます。
例えば、動画を倍速再生で見た場合とスロー再生で見た場合、同じ10分でも前者の方が多くの情報が入ってくるので時間が長く感じます。
時間を気にして時計を見る回数
時間を意識して、時計を見る回数が多いほど時間が長く感じます。
楽しい時間や、集中しているときは時間を忘れてしまって短く感じるのです。
逆に病院での待ち時間や、交通渋滞は時間経過に意識が向くので長く感じますよね。
視覚や聴覚の影響
時間感覚は、他の感覚の影響を受けます。
大きな画像を見て過ごしたり、大きな音を聞いて過ごしたりする時間は長く感じます。
また、広い空間や明るい空間で過ごす時間も、狭くて暗い空間で過ごす時間より長く感じるのです。
恐怖心(感情)
感情も体感時間に影響を与えます。
特に恐怖心を感じているときは、時間が長く感じます。
なので、先ほどの話とズレますが、閉所恐怖症の人は狭い場所ですごく時間は長く感じるでしょう。
身体の代謝
代謝が激しい状態の時のほうが時間が長く感じます。
代謝が激しい時は、脳のカウントペースが速くなるので時間を長く感じるのです。
楽しい時間を長く、待ち時間を短くする方法
先に話したように、楽しい時間は短く、待ち時間は長く感じます。
でも、実際は逆が理想ですよね。
では、どうするか。
今まで見てきたことからまとめると
- 楽しい時間を長くするには、体験を増やす
- 待ち時間を短くするには、一つのことに没頭する
楽しい時間を長くするには、体験を増やす
先に話したように、体験を増やすと時間が長く感じます。
例えば、レストランで食事をするときに、事前にお店の情報を細かく調べておく。
すると、実際に行ったときに気づき(体験)が増えます。
後日情報で「そんなのあったんだ」ということありますよね。
忘年会でよくビンゴゲームをするのも、体験を増やす効果があったんですね。
待ち時間を短くするは、一つのことに没頭する
病院の待ち時間が長く感じるのは、時間経過に意識が行ってしまうからです。
なので、いかに時間に対する意識をそらすか、要するに何かに没頭すことが効果的。
このとき、いろんな事に気が散らないように「一つのこと」に没頭できることを見つけましょう。