「何をやっても私はついてない」
「いつも肝心なとこで失敗してしまう」
ってもし悩んでいるのなら、それは思い込みです。
ほとんどの苦手意識は、思い込みにあります。
では、どうやって克服するのか?
思い込みをなくす3つのステップをお伝えします。
目次
ほとんどのことは思い込み
苦手意識は、だいたいが自分の思い込み。
客観的に見ることができていないことで起こります。
客観的ではなく、思い込みの真実
私は、話すことが苦手だという人でも、家族や親しい友人とは普通に話せたりします。
食わず嫌いというももありますね。
子供のころから苦手だったピーマンを、大人になって食べてみたら好物になったり。
こういったことは結構あります。
過去の何らかの経験で、客観的な事実でなく思い込みの事実が刷り込まれているのです。
偽薬で病気が治る?プラシーボ効果
よく病は気からと言います。
実際、偽薬を使った実験で3割くらいの人で鎮痛効果が出たという結果もあるようです。
こういった効果をプラシーボ効果というのです。
これは思い込みの効果ですね。
思い込みと言えば、最近陸上の100メートル走で日本でも9秒台が次々記録されています。
以前は、長く日本人は9秒台の壁がありました。
トレーニングやシューズの進化もあるでしょうが、桐生選手が9秒台を出してから立て続けに記録が出ました。
これも精神的な部分があると思われます。
知らず知らずのうちに刷り込まれる
思い込みは、無意識のうちに刷り込まれます。
過去の失敗や幼少期の出来事、育った環境などから作られるのです。
些細なことですべてそうだと決めつける
初恋の人に告白してフラれた
⇒どうせ今回の人にもフラれるだろう
初めての面接で失敗して落選した
⇒いくつ面接してもまた落選するだろう
このように思ったことありませんか?
一度や二度の些細な出来事を常に起こると思い込んでしまうことを「一般化」と言います。
この一般化が、客観的な判断を狂わせるのです。
幼少期に人前で話をして失敗して恥をかいた。
⇒この一回の失敗で自分は話下手だと思い込みが刷り込まれる。
苦手意識は、こういったケースがほとんどなんです。
雨一つとっても、雨を待っていた農家は恵みの雨と考えるでしょうし、キャンプを楽しみにしていた子供にとっては悪夢。
同じ出来事でも、人にとって良い、悪いの判断が違いってきます。
環境や定説で刷り込まれる
「私はA型だから…」っていう血液型性格説ありますよね。
結構当たって足りすんですよこれが。
ただ、科学的根拠はあまりないようです。
どんな性格の人でも共通することがあり「あなたはこうだ」と言われると思い当たる節があったりします。
そして、私はA型だからこういう性格というのが刷り込まれ、A型の特徴をふるまうようになるのです。
また仲のいいグループでの女子会。
会社でもそうなんですが、同じグループで常に話し合っていると、そのグループでの話題や考え方が刷り込まれ、あなたの行動に影響を与えます。
このように、私たちは環境や定説に大きな影響を受けているんです。
過去を肯定し、プラスに考える
いかに思い込みが、影響しているということが分かっていただけたと思います。
いい意味での思い込みはいいのですが、苦手意識などの悪い思い込み。
これをなくすための3つのステップを紹介します。
- 自分を客観的にみる
- 過去の出来事を肯定する
- 今の自分に集中する
順番に解説します。
ステップ1:自分を客観的に見る
自分自身のことは自分が一番わかっているはずです。
でも実際は、客観的に見れていない。
そこで、解決方法としては
自分の歴史や行動パーターン、思考パターンを表に書いてみる。
すると意外な自分の姿が見えてきたり、理想が明確になったりします。
そして、腹を割って話せる知り合いに、自分の長所、短所を聞いてみるとさらに客観的に自分を理解できますね。
ステップ2:過去の出来事を肯定する
子供のころの失敗が、トラウマになって苦手意識になるという話をしました。
でもその失敗は、誰にでも起こるものです。
そして、その経験を生かして改善していくために失敗はあります。
失敗は必要なもので、すればするほど改善策が見えてくる。
過去の失敗は自分に必要なものだったんだと肯定しましょう。
小学生時代から野球チームで、ずっとエースで4番の天才少年がいました。
当然、自分はスポーツ万能で、周りから注目される人間だというイメージを持っています。
で、推薦で野球の名門高校に入学しましたが、そこではなかなか試合に出れません。
彼は完全に自信を無くしてしまいます。
ここで、彼の選択は二通りあります。
今までできてきたので、自分には才能があると今まで以上に野球に打ち込んでレギュラーを目指す。
そしてもう一方は、野球でレギュラーを目指すことだけがすべてではない。
今までやってきた努力は、他のことにも生かせると他にやりたいことを見つける。
彼がすべきは、今一番自分が前向きに打ち込める方を選択することです。
ステップ3:今の自分に集中する
人がネガティブになっているときは「過去の出来事に対する後悔」「未来に対する不安」
原因をたどっていけば、このどちらかにたどり着くのじゃないでしょうか。
要するに、今目の前のことに集中できていない状態ですね。
苦手意識を克服するには、過去の失敗から学び、未来の不安を消すために今何をすべきか課題を見つけることです。
ステップ1・2で自分の理想や課題は見えていると思います。
あとは先の心配するよりも、「今の課題」に集中しましょう。
まとめ
苦手意識は思い込みだということと、思い込みのなくす方法について
- 自分を客観的に見る
表に自分のことについて書いてみる - 過去の出来事を肯定する
過去の失敗を誰にでも起こる自分に必要なものと肯定する - 今の自分に集中する
後悔や先の心配よりも今の課題に集中する
の3ステップを紹介しました。
苦手意識というのは、客観的な事実ではないので克服することができるのです。
では、また